
マンデリンを飲んだときに感じる「ハーブ感」は、
ミントのような爽やかさというより、
薬草・スパイス・土っぽさが重なったような独特な香りです。
インドネシアコーヒーらしい深いコクの中に、
漢方のような落ち着いた香りや、
シナモンを思わせるスパイス感を感じることもあります。
初めて飲むと「少しクセがある」と感じるかもしれませんが、
このハーブ感はマンデリンの大きな個性のひとつです。
この記事では、
マンデリンのハーブ感とはどんな味なのか、なぜハーブっぽく感じるのか、土っぽさやアーシー感との違いまで分かりやすく解説します。
マンデリンのハーブ感とは?【独特な薬草・スパイスのような香り】

マンデリンのハーブ感とは、
ミントのような爽やかなハーブの香りではなく、
薬草やスパイス、土っぽさが重なったような独特な香りです。
マンデリンの香りや風味は他のコーヒー銘柄にはない
非常に個性的なものを感じる方も多いかと思います。
マンデリンの味の特徴については
こちらの記事で詳しく解説しています。
人によって感じ方は異なりますが、
「漢方っぽい」「スパイス(八角やニッキ)」
「土っぽい」「森っぽい」
このように感じられることが多いです。
これらの独特なハーブ感は好みが分かれるもので
好きな人かなりハマりますが、
「漢方っぽい」「薬っぽい」と感じてしまう方は
苦手になりやすいクセでもあります。
しかし、ハマる人にとっては、
この独特のハーブ感こそがマンデリンの魅力なのです。
ジュースで例えるなら、
「ドクターペッパー」のような存在に近いかもしれません。
味が同じという意味ではなく、
独特な香りやクセがあるため好き嫌いは分かれるものの、
好きな人には強く刺さる個性がある、というイメージです。
マンデリンがハーブっぽいと言われる理由

マンデリンがハーブっぽいと言われる理由は、
いくつかの要因が考えられます。
「スマトラ式精製」と呼ばれるインドネシア特有の精製方法、
スマトラ島の気候・土壌などによる影響、
マンデリンの焙煎度の深さ、
これらの要因が複雑に絡み合って、
あの独特のハーブ感が生み出されると考えられます。
ここでは、
マンデリンのハーブ感につながりやすい主な理由を見ていきます。
スマトラ式精製や産地環境による独特な風味
まずは、「スマトラ式精製」と「気候・土壌」による
影響について取り上げていきます。
スマトラ式精製とは、
インドネシアで広く行われているコーヒーの精製方法です。
スマトラ式精製について詳しく知りたい方は
こちらの記事で詳しく解説しています。
スマトラ島特有のコーヒーの収穫期と雨季が重なる環境で
「いかに効率的にコーヒー豆を乾燥させるか」が重視された精製方法になります。
この精製方法による影響で、クリーンな味わいではなく、
独特のハーブ感やアーシーと表現される「土っぽさ」が生み出されるのです。
また、スマトラ島には火山性の土壌を持つ地域もあり、
こうした産地環境も、マンデリンらしい力強い味わいに関係していると考えられます。
深煎りによって薬草感・スパイス感が強調されることもある
マンデリンのハーブ感は、
焙煎度によっても感じ方が変わります。
マンデリンは焙煎する際に「深煎り」にされることが多いです。
独特のハーブ感は焙煎を深くするほど感じやすくなる特徴があります。
これは、マンデリンに限ったことではなく、
スマトラ式精製の工程を経た、
インドネシアコーヒーにはよく見られる変化です。
当ブログを運営するアマドコーヒーが取り扱う
スマトラ島産「ガヨマウンテン」(スマトラ式精製)でも
深煎りにするほど、
スマトラ式精製による独特な風味が、より前に出やすくなります。
マンデリンと似て非なるインドネシアコーヒー銘柄
ガヨマウンテンの味の特徴については
こちらの記事で詳しく解説しています。
そのため、マンデリンのハーブ感が強すぎると感じる場合は
少し焙煎が浅いものを選ぶと
バランスの取れた味わいを楽しめるかと思います。
マンデリンのハーブ感はどんな味?近い表現で言い換えると

マンデリンのハーブ感は、
「ハーブ感」という単語だけではどのような感覚なのかわかりづらいかもしれません。
「ハーブ」と聞くと、
ミントやバジルのような爽やかな香りを想像する方もいるかもしれませんが、
マンデリンの場合はもう少し重たく、落ち着いた印象があります。
ここでは、
マンデリンのハーブ感を分かりやすくするために、
私たち日本人にイメージしやすい身近な表現で言い換えていきます。
薬草(漢方)のような香り
マンデリンのハーブ感は、薬草や漢方のような香りに近いと表現されることがあります。
ただし、薬のように悪い意味でクセがあるというより、
落ち着いた苦味や、じんわり残る香りに近い印象です。
ハーブティーや発酵茶のような、落ち着いた香りに近い
私の知人には中国のお茶である「プーアル茶」の味に近いと感じる方もいます。
シナモンや八つ橋のようなスパイス感
マンデリンのハーブ感は、
シナモンやニッキのようなスパイス感に近いと感じることもあります。
特に、甘い香りというよりは、少し薬草っぽさを含んだスパイスのような印象です。
京都の八つ橋に使われるニッキの香りを思い浮かべると、
マンデリンのハーブ感に近いニュアンスをイメージしやすいかもしれません。
もちろん、マンデリンが八つ橋の味に似ているという意味ではありません。
あくまで、甘さの奥にあるスパイス感や、
少しクセのある香りの方向性が近い、というイメージです。
土っぽさ・アーシー感との違い
| 表現 | 近いイメージ |
|---|---|
| ハーブ感 | 薬草、スパイス、草木のような香り |
| アーシー感 | 土、大地、湿った森のような風味 |
| 苦味 | 舌で感じるビターな味わい |
マンデリンのハーブ感は、土っぽさやアーシー感と重なって感じられることがあります。
アーシーとは、土や大地、湿った森のような印象を表すコーヒーの風味表現です。
「アーシー」について詳しく知りたい方は
こちらの記事で詳しく取り上げています。
一方で、ハーブ感は薬草やスパイス、草木のような香りに近い印象です。
つまり、
アーシー感は「土・大地・森」のような風味で、
ハーブ感は「薬草・スパイス・草木」のような香り、
と考えると分かりやすいです。
マンデリンでは、
このアーシー感とハーブ感が重なることで、他のコーヒーとは違う複雑な味わい。
マンデリンのハーブ感は好き嫌いが分かれる?

マンデリンのハーブ感は、好き嫌いが分かれやすい風味です。
薬草のような香りや、土っぽさ、スパイス感があるため、
人によっては「個性的でおいしい」と感じる一方で、
「少し薬っぽい」「クセが強い」と感じることもあります。
ただし、これはマンデリンの品質が悪いという意味ではありません。
むしろ、マンデリンらしい個性がはっきり出ているからこそ、
好みが分かれやすいと考えると分かりやすいです。
好きな人にはクセになる個性
マンデリンのハーブ感が好きな人にとっては、
この独特な香りこそが魅力になります。
すっきりとした酸味や華やかな香りのコーヒーとは違い、
マンデリンには重厚なコクや、土っぽさ、薬草感、スパイス感が重なった奥行きがあります。
そのため、
「普通のコーヒーでは少し物足りない」
「苦味やコクのあるコーヒーが好き」
「個性的な香りのコーヒーを楽しみたい」
という方には、マンデリンのハーブ感がクセになることもあります。
最初は少し不思議に感じても、
飲み慣れてくると、この重たく落ち着いた香りが心地よく感じられることもあります。
苦手な人には薬っぽいと感じることもある
一方で、マンデリンのハーブ感が苦手な人もいます。
特に、すっきりした酸味やフルーティーな香りのコーヒーが好きな方にとっては、
マンデリンの土っぽさや薬草感が重たく感じられることがあります。
また、深煎りのマンデリンでは、
苦味やスパイス感が強く出ることで、
「薬っぽい」「土っぽい」「クセが強い」と感じる場合もあります。
ただし、苦手に感じる場合でも、
焙煎度や抽出方法を変えると印象がやわらぐことがあります。
ハーブ感が強すぎると感じる方は、
深煎りすぎないものを選んだり、ミルクを入れて飲んだりすると、
マンデリンのコクを楽しみやすくなります。
また、水出しコーヒーにしてみると
独特のハーブ感が丸くなって飲みやすくなるのでおすすめです。
まとめ:マンデリンのハーブ感は、土っぽさ・薬草感・スパイス感が重なった個性

今回はインドネシアコーヒー解説
「マンデリンのハーブ感」
について解説をしてきました。
マンデリンのハーブ感は、
ミントのような爽やかな香りというより、
土っぽさ・薬草感・スパイス感が重なったような独特な風味です。
人によっては
「漢方のよう」「シナモンや八つ橋のよう」「少し土っぽい」と感じることもありますが、
それは必ずしも欠点ではありません。
むしろ、マンデリンらしい重厚感やクセになる個性として楽しめる味わいです。
最初は少し分かりにくいかもしれませんが、
苦味やコクの中にあるハーブ感を意識すると、
マンデリンの複雑さや奥行きが感じやすくなります。
「少しクセがある」と感じる部分も含めて、
マンデリンらしい味わいとして楽しんでみてください。
最後までご覧いただきありとうございました!
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