
インドネシアコーヒーは、
深いコク、しっかりとした苦味、土っぽさやハーブのような個性的な香りが特徴のコーヒーです。
日本では「マンデリン」の印象が強いですが、
インドネシアにはスマトラ島、ジャワ島、スラウェシ島など多くの産地があり、地域によって味わいも異なります。
この記事では、
インドネシアコーヒーの味の特徴、主な種類、産地、代表的な銘柄、スマトラ式精製や現地の飲み方まで、アマドコーヒーがわかりやすく紹介します。
インドネシアコーヒーを選ぶ前に、味や種類の違いをざっくり知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
当ブログを運営する「アマドコーヒー」は
インドネシア スマトラ島から
コーヒー豆を輸入して販売しています。
そんな当方が
現地、インドネシアのコーヒー農園と
一緒に仕事をしていく中で知った
インドネシア産コーヒーの種類と特徴、
についてご紹介していきます。
「マンデリン」「ガヨマウンテン」など
それぞれの銘柄のご紹介、
インドネシア特有の精製方法
「スマトラ式精製」の解説など
この記事を読めば、
インドネシアコーヒーの特徴や種類を
理解できるように書いていきますので
ぜひ、コーヒーを飲みながら
最後までご覧くださいね!
インドネシアコーヒーとは?世界有数のコーヒー大国

インドネシアは、世界でも有数のコーヒー生産国です。
1位:ブラジル(3,172,562トン)
2位:ベトナム(1,953,990トン)
3位:インドネシア(794,762トン)
<統計参考>
『国際連合食糧農業機関 – Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)』
国全体が赤道付近に位置するため、
スマトラ島、ジャワ島、スラウェシ島、バリ島、フローレス島など、
多くの島々でコーヒーが栽培されています。
日本では「インドネシアコーヒー」と聞くと、
スマトラ島のマンデリンを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、インドネシアにはマンデリンだけでなく、
ガヨマウンテン、トラジャ、バリアラビカ、フローレスコーヒーなど、
さまざまな種類や銘柄があります。
それに加えて品種や精製方法によっても味わいが大きく変わります。
インドネシアコーヒーの味の特徴|深いコクと個性的な香り

インドネシアコーヒーには様々な味わいがありますが、
マンデリンに代表される特徴として、
深いコクとしっかりとした苦味、そして土っぽさやハーブのような個性的な香りが挙げられます。
特にスマトラ島で栽培されるマンデリンは、
日本でも人気が高い銘柄で、
インドネシアコーヒーの特徴をよく表した味わいになっています。
酸味はかなり少なく、コクと苦味が強い
私たち日本人が想像する
「コーヒーってこんな味だよね」というイメージに近い銘柄です。
一方で、インドネシアコーヒーの中でも
マンデリンとは全く異なるタイプの味わいを持つ銘柄もあります。
各銘柄の詳細については後述しますが、
ガヨマウンテン、バリコーヒー、フローレスコーヒーなど、
産地や銘柄によって香りや味が全く異なります。
ここまで取り上げた
インドネシアコーヒーの味の傾向をまとめると、
次のようになります。
・深いコクがある
・しっかりとした苦味を感じやすい
・土っぽさやハーブ感のある香りが出やすい
・酸味はは穏やかなものが多い
・産地や銘柄によって印象が大きく変わる
インドネシアコーヒーの品種|アラビカ種とロブスタ種の違い

インドネシアでは、アラビカ種とロブスタ種のコーヒーが栽培されています。
アラビカ種はマンデリンやガヨマウンテン、トラジャコーヒーなど
有名銘柄にも多く見られる品種です。
香りや味わいの評価が高く、
日本のコーヒー専門店で販売されているインドネシアコーヒーの多くはアラビカ種です。
一方で、ロブスタ種はインスタントコーヒーの材料など、
大量生産されるコーヒー製品に使われる事が多い品種です。
アラビカ種と比べると苦味が非常に強く、カフェイン量が多い
野性的な味わいが特徴になります。
インドネシアコーヒーを理解する上で、
産地や銘柄に加えて、アラビカ種とロブスタ種の違いを知っておくと、
現地のコーヒー文化のリアルに近づくことができます。
スマトラ式精製|インドネシアコーヒーの味に影響する製法

インドネシアコーヒーの中でも
特にスマトラ島のマンデリンを語る上で欠かせないのが「スマトラ式精製」です。
スマトラ式精製は、
インドネシアで見られる独特なコーヒーの精製方法で、
一般的なウォッシュドやナチュラルとは乾燥や脱殻のタイミングが異なります。
コーヒーの収穫期と雨季が重なるインドネシアの気候の中で
効率的にコーヒー豆を乾燥させるために生み出されました。
マンデリンで感じられる深いコク、重厚な苦味、土っぽさやハーブ感のある香りは
スマトラ式精製の工程も関係していると言われています。
スマトラ式精製の詳しい工程や味への影響については、
こちらの別記事で詳しく解説しています。
沈殿コーヒー|インドネシア現地で親しまれる飲み方

インドネシアでは、コーヒー粉を直接カップに入れてお湯を注ぎ、
粉が沈むのを待ってから飲む方法が親しまれています。
「沈殿コーヒー」(コピ・トゥブルック)と呼ばれる
コーヒーの飲み方です。
日本では紙などのフィルターを使って、
ドリップで抽出することが多いですが、
インドネシアでは伝統的にフィルターを使わずに抽出します。
インドネシアの人々はロブスタ種のコーヒーを
沈殿コーヒーにして飲むことが多いのですが、
現地の仕事仲間に聞くと、
ロブスタは沈殿コーヒーで飲むのが
一番美味しいとのことでした。
沈殿コーヒーを私が実際に作って飲んだ様子については
別記事のこちらで詳しく取り上げています。
インドネシアコーヒーの主な種類・産地・銘柄
インドネシアコーヒーには、マンデリンをはじめ、
ガヨマウンテン、トラジャ、バリ、フローレス、ロブスタなど、
さまざまな種類や銘柄があります。
まずは、代表的なインドネシアコーヒーの産地と味わいの特徴を一覧で見てみましょう。
| 種類・銘柄 | 主な産地 | 味わいの特徴 |
|---|---|---|
| マンデリン | スマトラ島(北部地域) | 深いコク、重厚な苦味、土っぽさやハーブ感 |
| ガヨマウンテン | スマトラ島(ガヨ高原) | やわらかな苦味、フルーティな甘み、クリーンな後味 |
| トラジャコーヒー | スラウェシ島 | 上品な苦味、なめらかな口当たり、スモーキーな香り |
| バリアラビカ | バリ島 | ベリー系の香り、パイナップルを思わせる甘み |
| フローレスコーヒー | フローレス島 | ナッツ、カカオのようなコクと甘苦さ |
| ロブスタ | インドネシア各地 | 強い苦味、香ばしさ、カフェイン量の多さ |
| ランプンロブスタ | スマトラ島(ランプン州) | 力強い苦味、野性的な香り、大地のような風味 |
ここからは、それぞれの産地や銘柄の特徴をもう少し詳しく紹介します。
マンデリン|スマトラ島北部
マンデリンは、インドネシアを代表するコーヒー銘柄のひとつです。
日本でも知名度が高いので、「インドネシアコーヒー」と聞くと、
まず、マンデリンを思い浮かべる方も多いかと思います。
マンデリンの産地は
スマトラ島北部に位置するアチェ州・北スマトラ州です。
味の特徴としては
深いコクと苦味、土っぽさやハーブ感のある独特な香り、
酸味は少なく、飲みごたえがある重厚な味わいがあります。
マンデリンの味や香りの詳しい解説については
別記事のこちらで取り上げています。
ガヨマウンテン|スマトラ島北部・アチェ州ガヨ高原
ガヨマウンテンは、
スマトラ島北部のアチェ州・ガヨ高原で栽培されるインドネシアコーヒーです。
(中央アチェ県・ガヨルエス県・べネルメリア県)
マンデリンと同じスマトラ島のコーヒーですが、
味わいの印象は大きく異なります。
マンデリンが重厚な苦味や土っぽさを感じやすいのに対して、
ガヨマウンテンはやわらかな苦味、フルーティな甘み、クリーンな後味が特徴です。
インドネシアコーヒー独特の「アーシー」と言われる
土っぽさが苦手な方にも挑戦しやすい銘柄になっています。
ガヨマウンテンのより詳しい味の特徴については、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
トラジャコーヒー|欧州貴族に愛されたスラウェシ島の名品
トラジャコーヒーは、インドネシアのスラウェシ島で栽培されるコーヒー銘柄です。
かつてインドネシアがオランダの統治下にあった時代には、
「セレベスの名品」として知られ、
欧州貴族の間でも愛された歴史ある銘柄です。
(セレベス島はオランダ統治下のスラウェシ島の名称)
マンデリンとは違ったほどよい苦味となめらかな口当たり、
スモーキーなエキゾチックな香りが特徴です。
インドネシアコーヒーらしい力強さを残しつつ、
上品で奥ゆかしい味わいがトラジャコーヒーの魅力です。
トラジャコーヒーのより詳しい味の特徴については、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
バリアラビカ|バリ島で栽培される「神山コーヒー」
バリアラビカは、インドネシアのバリ島で栽培されるアラビカ種コーヒーです。
人気リゾート地として知られるバリ島でもコーヒー栽培が行われているのです。
バリ島北部のバトゥール山周辺(キンタマーニ高原)で作られる
アラビカ種コーヒーは
「バリアラビカ神山(SHINZAN)」という銘柄で人気があります。
味の特徴としては
ベリー系の香りとパイナップルを思わせるフルーティな甘み、
まろやかなで酸味も魅力でクリーンな味わいになります。
マンデリンのような深いコクや苦味とは真逆とも言える特徴ですね。
華やかな酸味やクリーンな味わいがお好みの方には
ピッタリのインドネシアコーヒーです。
バリアラビカのより詳しい味の特徴については、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
フローレスコーヒー|ナッツ感とチョコレート感が特徴のコーヒー
フローレスコーヒーは、インドネシア東部のフローレス島で栽培されるコーヒーです。
フローレス島は火山性土壌と豊かな自然があることから、
高品質なコーヒー栽培に適した環境だと言われています。
味の特徴としては
ナッツやカカオのような濃厚なコクと苦味がありつつ、
マンデリンのような土っぽさ、ハーブ感は少ないです。
また、酸味や甘みも控えめになので、
トラジャコーヒーに近い印象があります。
(トラジャはスモーキー・フローレスはカカオ)
フローレスコーヒーのより詳しい味の特徴については、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
ロブスタ|現地で親しまれる強い苦味と香ばしさのコーヒー
ロブスタは、インドネシア各地で広く栽培されているコーヒー品種です。
標高が低い地域や湿度が高い地域でも育ちやすいことから
スマトラ島南部や各島の標高が低い地域で特に盛んに作られています。
アラビカ種に比べると苦味が強く、
香ばしさや野性的な風味が出やすいのが特徴です。
また、カフェイン量が多いことでも知られています。
日本ではインスタントコーヒーの材料や、
エスプレッソ用として使われることが多い品種になります。
これまで取り上げてきた銘柄コーヒーと比べて注目されづらい品種ですが、
現地ではカジュアルに愛飲されているコーヒーです。
特に「沈殿コーヒー」スタイルで飲むと
ロブスタの魅力を存分に味わうことができるのでおすすめです。
ロブスタの詳しい特徴やアラビカ種との違いについては、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
ランプンロブスタ|スマトラ島南部・ランプン州
ランプンロブスタは、
スマトラ島南部のランプン州で栽培されるロブスタ種のコーヒーです。
ランプン州は、インドネシア産ロブスタの代表的な産地のひとつとして知られています。
味わいは、
インドネシアの他の地域のロブスタよりもクセが強いですが、
「無骨で飾らない味わい」が私は非常に魅力的に感じます。
また、スマトラ式精製の工程を経ているものも多く、
インドネシアコーヒー独特の「アーシー(土っぽさ)」を強く感じます。
インドネシア現地で愛されるリアルな味わいを感じたい方に
おすすめなコーヒーです。
まとめ|インドネシアコーヒーは深いコクと多様な銘柄が魅力

今回は
「インドネシアコーヒーの味の特徴と種類」
について解説をしてきました。
インドネシアコーヒーは、
深いコクやしっかりとした苦味、土っぽさやハーブ感のある個性的な香りが特徴です。
特にマンデリンは日本でも知名度が高く、インドネシアを代表する銘柄として親しまれています。
ただし、インドネシアコーヒーはマンデリンだけではありません。
ガヨマウンテン、トラジャコーヒー、バリアラビカ、フローレスコーヒー、ロブスタなど、
産地や品種によって味わいは大きく異なります。
スマトラ式精製や沈殿コーヒーのような、
インドネシアならではの精製方法や現地の飲み方も魅力のひとつです。
自分の好みに合うインドネシアコーヒーを探しながら、
ぜひ、それぞれの銘柄の個性を楽しんでみてください。
当ブログ「アマドコーヒー」では、
インドネシアコーヒー専門店だからこそお伝えできる
インドネシアコーヒーの魅力や
それぞれの銘柄の個性を発信しています。
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