こんにちは
こちらは「アマドコーヒー」です!
今回は“インドネシアコーヒー解説”
「インドネシアコーヒーの味の特徴と種類」
について取り上げていきます。
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【アマドコーヒー商品開発記①「生豆産地」】
コーヒー豆販売に向けた進捗状況を「週1ペース」でご報告していきます!#アマドコーヒー #コーヒー #ロブスタコーヒー
今日の記事は”商品開発記”「コーヒー生豆産地」について取り上げています。https://t.co/xh8AUhgmH8— アマドコーヒー【インドネシアコーヒー🇮🇩】 (@ahmad_coffee_S) September 2, 2025
当ブログを運営する「アマドコーヒー」は
インドネシア スマトラ島から
コーヒー豆を輸入して販売しています。
そんな当方が
現地、インドネシアのコーヒー農園と
一緒に仕事をしていく中で知った
インドネシア産コーヒーの種類と特徴、
についてご紹介していきます。
この記事を読めば、
インドネシアコーヒーの特徴や種類を
理解できるように書いていきますので
ぜひ、コーヒーを飲みながら
最後までご覧くださいね!
インドネシアは世界3位のコーヒー生産大国
インドネシアコーヒーの特徴や種類を
解説していく前に、
「インドネシアのコーヒー生産量」
について取り上げていきます。
“コーヒー生産国と言えば?”
と聞かれた時にみなさんは
どこの国を思い浮かべるでしょうか。
ブラジル、エチオピア、コロンビアなど
南米やアフリカの国々を浮かべる方が
多いかと思います。
しかし、
実はアジアでも多くのコーヒーが生産され
日本にも輸出されています。
そんな中でも
インドネシアとベトナムは
アジアの中でも特にコーヒー生産量が多く
国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した
“世界のコーヒー豆生産量(2023年)”では
<統計参考>
『国際連合食糧農業機関 – Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)』
https://www.fao.org/markets-and-trade/commodities-overview/beverages/coffee/en?utm_source=chatgpt.com
1位:ブラジル(3,172,562トン)
2位:ベトナム(1,953,990トン)
3位:インドネシア(794,762トン)
このようになっていて、
インドネシアは世界第3位の
コーヒー生産大国なのです。
アラビカ種とロブスタ種【コーヒーの2大品種】
続いて、
インドネシアコーヒーの種類解説
「コーヒーの2大品種」
ついて取り上げていきます。
コーヒーは大きく分けて
2種類の品種に区別されています。
それが、
「アラビカ種」と「ロブスタ種」です。
それぞれの品種について
ざっくりとしたイメージを説明すると
喫茶店やカフェ、コーヒー専門店などで
使われている高級品種
味や香りが良く、人気も高い。
一方で、
栽培可能な標高や気候(降雨量や気温)が限られる。
「さび病」など植物の病気にも弱く、
栽培に非常に手間がかかる品種。
主にブレンドコーヒーや缶コーヒー、
インスタントコーヒーに使われる品種。
アラビカ種と比べて“野性的な味”と表現される。
酸味が少なく、苦味が非常に強い。
標高が低くても栽培可能で
「さび病」などの植物の病気にも強い。
※ロブスタはラテン語で「力強い」という意味
栽培のしやすさもあり、
アラビカ種と比べて生産量が多く安価。
インドネシアでは
アラビカ種とロブスタ種の両方とも
栽培されていますが
インドネシアのコーヒー生産量の
「約90%がロブスタ種」です。
元々は高級品種であったアラビカ種が
メインで生産されていましたが、
「さび病」という植物の病気が蔓延して以降
病気に強い品種である
ロブスタ種が多く栽培されるようになりました。
▽「サビ病」の詳しい情報はこちら▽
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%93%E3%82%AD%E3%83%B3%E7%9B%AE
『Wikipedia サビキン目(サビ病)』
インドネシアは多くの島々で構成されますが
同じ島の中でも
標高が高い地域ではアラビカ種、
標高が低い地域ではロブスタ種が
多く栽培されています。
インドネシアコーヒーの種類と特徴【アラビカ種編】
それでは、
「インドネシアコーヒーの種類【アラビカ種編】」
について取り上げます。
まずは、インドネシアコーヒーの中でも
「アラビカ種コーヒーの種類と特徴」
についてご紹介していきます。
喫茶店やカフェ、コーヒー専門店などで
使われている高級品種
味や香りが良く、人気も高い。
一方で、
栽培可能な標高や気候(降雨量や気温)が限られる。
「さび病」など植物の病気にも弱く、
栽培に非常に手間がかかる品種。
「マンデリン」産地と味の特徴
まずは、インドネシアコーヒーの代表格
「マンデリン」についてです。
インドネシアのアラビカ種コーヒーの中で
最も有名な銘柄が
「マンデリン」です。
日本のカフェやロースターなどでも
よく見かけるので、
飲んだことがある方も多いと思います。
マンデリンが栽培されているのは
“インドネシア スマトラ島北部地域”です。
特にスマトラ島の北端に位置する
「アチェ州」
スマトラ島北部地域のほぼ中央に位置する
「トバ湖」の周辺
などが
高品質なマンデリンの産地として有名です。
マンデリンの味の特徴としては
苦味とコクが強く、酸味は少なめです。
ハーブやスパイスのような複雑な風味が
アジアっぽいエキゾチックさを感じさせます。
「深煎り」にされる事が多いですが、
「中浅煎り」にすると
コクや苦味は抑えられて
さっぱりとした酸味を味わう事ができます。
「中煎りマンデリン」はなかなかないので、
見つけた時にはぜひ味わってみてください。
<マンデリンの産地>
スマトラ島北部地域(アチェ、トバ湖周辺など)
<マンデリンの味の特徴>
苦味とコクが強く、酸味は弱め。
ハーフやスパイスのような風味が魅力。
「ガヨマウンテン」の味の特徴
次に取り上げる、
インドネシアコーヒーは
「ガヨマウンテン」です。
ガヨマウンテンはマンデリンと同じ
スマトラ島で栽培されている
アラビカ種コーヒーです。
ガヨマウンテンの産地は
スマトラ島アチェ州のほぼ中央
“スマトラ島 アチェ州タケンゴン地区”です。
ガヨマウンテンが栽培されている地域は
“木々が生い茂る深い山の中”
となっています。
コーヒーにとっては適した環境ですが、
農園で作業をする人間にとっては
かなり厳しい環境です。
当ブログを運営する「アマドコーヒー」の
取引先にガヨコーヒーを栽培している
農家さんがいますが、
その農園もかなり山奥といった感じで
頻繁に停電が起こったりして
連絡が取りづらくなる事があります。
そのような厳しい自然環境で
大型の重機などが導入できない結果、
ほぼ全ての工程を手作業で行っているようです。
人力に頼ることで
これまでは機械に比べて効率が悪いなど
デメリットだけが取り上げられていました
しかし、近年になって機械ではなく
“人の手で作られる事の価値”が
注目されはじめています。
ガヨマウンテンの味の特徴は
フルーティな酸味とあっさりとした後味、
花のようなフローラルな香りです。
同じスマトラ島で栽培されている
マンデリンの特徴が
苦味やコクであったのに対して、
ガヨマウンテンは
酸味や軽やかな味わいが特徴になっています。
インドネシアコーヒーを飲みたいけど
“苦いコーヒーは好きではない”
という方には
ガヨマウンテンがおすすめです。
「トラジャコーヒー」産地と味の特徴
続いて、
取り上げるインドネシアコーヒーは
「トラジャコーヒー」です。
トラジャコーヒーも
マンデリンほどではありませんが
インドネシアの有名なコーヒー銘柄です。
トラジャコーヒーが栽培されているのは
“スラウェシ島 トラジャ地方”です。
スラウェシ島は赤道直下に位置していて
良質なコーヒー栽培に適した
環境を全て揃えていると言われています。
標高が高く、寒暖差が激しい気候で
育まれるトラジャコーヒーは
古くから「セレベスの名品」として
オランダ貴族に愛されていました。
(※セレベス島はオランダ植民地時代の名称)
トラジャコーヒーの味の特徴は
心地よい酸味と、深いコク
トラジャ特有のスモーキーな香りです。
また、
トラジャコーヒーは温度によっても
味わいが変わる事が知られていて、
「淹れたてで温かい場合」
→心地よい酸味とコク、ほのかな甘み
「時間が経って冷めた場合」
→酸味が強くなり、柑橘を思わせる味わい
このように
ホットアイスで違った表情を見せるところも
トラジャコーヒーの魅力です。
<トラジャコーヒーの産地>
スラウェシ島 トラジャ地方
<トラジャコーヒーの味>
心地よい酸味と深いコク、
独特のスモーキーな香り(風味)
アイスにすると酸味が際立ち
柑橘を思わせる味わいに変わる。
キーコーヒーがトラジャ復活に貢献
トラジャコーヒーは
インドネシアのオランダ植民地時代から
現在に至るまでに
「一度市場から姿を消した」ことがあります。
それは、第2次世界大戦から
インドネシア独立戦争が起きた激動の時代、
スラウェシ島も戦火の影響を受けて
トラジャコーヒーはコーヒー市場から
姿を消しました。
それからしばらく経った1970年代、
キーコーヒーが
トラジャコーヒー復活を支援する
「トラジャ事業」を開始しました。
インフラ整備や農園の再開発などを支援して
1978年に『トアルコトラジャ』の商品名で
トラジャコーヒーを市場に復活させたのです。
“幻のコーヒー”トラジャコーヒーを復活させた、約50年にわたる地域一体型事業「トラジャ事業」
トラジャコーヒーの歴史は古く、18世紀にはその優れた品質から「セレベス(スラウェシ)の名品」と珍重されていました。しかし、大戦の混乱に伴いその姿は市場から消失。いつしか「幻のコーヒー」と呼ばれるようになりました。そのようななか、当社はトラジャコーヒーを復活させるべく、1970年代から「トラジャ事業」を開始。荒れ果てた農園の開発や道路等のインフラ整備を経て、530haにおよぶ直営パダマラン農園を開墾しました。
その後、近隣農家へ苗木の無償配布や栽培指導、雇用の創出などを行い、現地の生産者と共に理想のコーヒーづくりを追求した結果、1978年に「トアルコ トラジャ」の発売を開始。かつての「幻のコーヒー」を現代に復活させました。
▽キーコーヒー 「トアルコ トラジャ」ブランドページ▽
https://www.keycoffee.co.jp/toarcotoraja/
『キーコーヒー TOARCO TORAJA』
「バリアラビカ」産地と味の特徴
次に、
取り上げるインドネシアコーヒーは
「バリアラビカ」です。
こちらは名前の通り
インドネシア バリ島で作られている
アラビカ種コーヒーになります。
バリ島というと
リゾート地のイメージが強いですが、
コーヒー栽培にも適していて
バリ島の北部に位置する
バトゥール山の周辺(キンタマーニ高原)は
良質なコーヒー産地として有名です。
バリアラビカコーヒーの中でも
特定の地域で栽培されたものには
『バリアラビカ 神山(しんざん)』
というブランド名が付与されます。
活火山とその肥沃な大地で育まれた
特別なバリアラビカ神山は
日本のコーヒー愛好家の間でも
高い人気と評価を受けています。
バリアラビカの味の特徴は
コク深い苦味とコーヒー本来の甘み
両者が絶妙なバランスで味わえる点です。
上質な苦味とほのかな甘み、
気品あふれる芳醇な香りは
バリの神山の力強さから生まれたとは
思えないほど繊細なものになっています。
バリアラビカの精製方法には
「ハニー製法」が採用されているものもあり
ナチュラル(非水洗式)
ウォッシュド(水洗式)の中間に位置する
精製方法を採用することで、
コーヒー本来の甘みがより引き立つ
味わいに仕上がります。
バリアラビカの特徴である
コーヒー本来の甘みを強く感じたい場合は
精製方法が
「ハニー精製(ハニープロセス)」の
商品を選ぶ事をおすすめします。
インドネシアコーヒーの種類と特徴【ロブスタ種編】
ここからは、
「インドネシアコーヒーの種類【ロブスタ種編】」
について取り上げます。
ロブスタコーヒーの場合は
「インドネシアロブスタ」
「ベトナムロブスタ」のように
国ごとにまとめられることが多いです。
しかし実は、
「インドネシアロブスタ」のなかでも
細かな種類に分かれていて、
栽培される地域によって
同じロブスタ種コーヒーでも
味や品質に大きな違いが生まれます。
当ブログを運営する「アマドコーヒー」が
日本での商品化を進めている
『ランプンロブスタ』を筆頭に
「インドネシアロブスタの種類と特徴」を
ご紹介していきます。
主にブレンドコーヒーや缶コーヒー、
インスタントコーヒーに使われる品種。
アラビカ種と比べて“野性的な味”と表現される。
酸味が少なく、苦味が非常に強い。
標高が低くても栽培可能で
「さび病」などの植物の病気にも強い。
※ロブスタはラテン語で「力強い」という意味
栽培のしやすさもあり、
アラビカ種と比べて生産量が多く安価。
「ランプンロブスタ」産地と味の特徴
まずは、
インドネシアロブスタで最も有名な
「ランプンロブスタ」
についてです。
ランプンロブスタは
スマトラ島 ランプン州で栽培されている
ロブスタ種コーヒーになります。
スマトラ島の最南端に位置する
ランプン州は標高が800m~1200mで
北部地域と比べて低い場所になっています。
この標高は
アラビカ種にとっては低すぎますが、
ロブスタ種にとっては最適な環境です。
さらに、内陸すぎない立地で
海からの輸送にも便利ということで
ランプン州はインドネシア最大規模の
ロブスタコーヒーの産地になっています。
ランプンロブスタの味の特徴は
酸味はほとんどなく、香ばしく強い苦味
“アーシー(earthy)”と呼ばれる
「大地を感じる野性的な味」です。
身近な表現を使うならば
「麦茶のような味」になります。
麦茶のような香ばしさと
アラビカ種とは違った苦味が特徴です。
アマドコーヒーのシングルオリジンロブスタ
当ブログを運営する「アマドコーヒー」は
現在(2025年9月現在)
スマトラ島ランプン州産
シングルオリジンロブスタコーヒーの
商品化に向けた開発・調査を行っています。
コーヒーの値上げが続く昨今、
アラビカ種コーヒーの生産量は
2050年に向けて減少していくことが
予測されています。
この問題はコーヒー業界で
「コーヒーの2050年問題」と言われています。
地球温暖化や気象変動の影響で
アラビカ種コーヒーの栽培可能地域が
減少していってしまうのです。
1杯のコーヒーが高級品になる日が
来てしまうかもしれません。
そこで、アマドコーヒーでは
アラビカ種に変わる選択肢として
現在はストレートで飲まれる事が少ない
ロブスタ種をストレートでも美味しい
形でみなさまにお届けすべく
開発に取り組んでいます。
シングルオリジンロブスタ開発の
進捗状況については
カテゴリー「商品開発記」で
毎週ご報告記事をアップしています。
▽ぜひこちらの記事もご覧ください▽
【世界一高価なコーヒー】コピルアクの産地と特徴
最後にインドネシアが誇る
“世界一高価なコーヒー”
「コピ・ルアク」
について取り上げていきます。
みなさんは世界で一番高価なコーヒーが
インドネシアに存在するのをご存知ですか?
それが、
“ジャコウネコのフン”から作られる
「ジャコウネココーヒー(コピ・ルアク)」
です。
コーヒーの実を種ごと食べる
ジャコウネコのフンには
消化されなかったコーヒーの種が
そのまま含まれてれいます。
そのコーヒーの種(コーヒー豆)を
取り出して洗ったものが
コピ・ルアクになります。
ジャコウネコの消化器官を通過することで
独特の風味とまろやかさが生まれ
唯一無二のコーヒーになります。
コピ・ルアクのもう一つの特徴は
カフェイン量が通常のコーヒーと比べて
半分ほどに減少している点です。
これもジャコウネコの消化器官によって
半分は吸収されてしまうため
ナチュラルにカフェインハーフになります。
コピ・ルアクの産地は
インドネシア全域の各島々で作られています。
そのため、コピ・ルアクには
アラビカ種、ロブスタ種の両方があり
アラビカ種のコピルアクは
特に高級品で非常に高い価格で取引されています。
まとめ
今回は
「インドネシアコーヒーの味の特徴と種類」
について解説をしてきました。
最後までご覧いただきありとうございました!
当ブログ「アマドコーヒー」では
インドネシアコーヒーについての情報を
日々発信しています。
ぜひ他の記事もご覧くださいね!