こんにちは
こちらは「アマドコーヒー」です!

今回は“コーヒーのギモン”
「イルガチェフェ(コーヒー)とは?」
について取り上げていきます。
【スマトラ島北部豪雨について】
アマドコーヒーより、皆さまへ
日本でも報道されています通り、スマトラ島アチェ州にて豪雨による被害が発生しました。当方、取引先コーヒー農園周辺でも大きな被害が発生したと聞いております。
こちらは、農園より送っていただいた現地の様子です。 pic.twitter.com/T5MMO1eyRn
— アマドコーヒー【インドネシアコーヒー🇮🇩】 (@ahmad_coffee_S) December 3, 2025
最近、コーヒー関連でよく目にするワードに
「イルガチェフェ」
というものがあります。
「モカ・イルガチェフェ」
「イルガチェフェG1」
などという形でコーヒー商品に
記載されていることが多いです。
今回の記事では、最近よく目にする
「イルガチェフェとは何なのか?」
について徹底解説していきます。
「イルガチェフェとモカの違い」
「イルガチェフェとゲイシャの違い」
についても取り上げていきますので、
ぜひ最後までご覧くださいね!
「イルガチェフェ」は産地の名前

まずは、
「イルガチェフェは産地の名前」
について取り上げていきます。
最初に
「そもそもイルガチェフェって何?」
という点について解説してきます。
イルガチェフェ(Yirga Chefe)は
アフリカ エチオピアの南部
「シダモ地方に存在する地名」
になります。
正確な行政区分にすると
「南エチオピア州 ゲデオ県
イルガチェフェ郡 イルガチェフェ村」
になるようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%95%E3%82%A7%E9%83%A1
『Wikipedia イルガチェフェ郡』
イルガチェフェ周辺は
標高1700m-2200m以上の高地と
火山性の肥沃な土壌、
十分な雨量など
コーヒー栽培に適した条件を備えています。
コーヒーの原産国であるエチオピアの中でも
イルガチェフェは非常に品質が高いコーヒーを
栽培していることで世界的に知られています。
イルガチェフェと「モカ」の違い

続いて、
「イルガチェフェとモカの違い」
について取り上げていきます。
コーヒーの商品名で
「モカ イルガチェフェG1」
「エチオピアモカ イルガチェフェ」
などを見たことがある方も多いと思います。
これら商品名にある
「イルガチェフェ」と「モカ」の違い
について解説していきます。
「イルガチェフェ」については
先ほど取り上げたように
「エチオピア南部のコーヒー産地の名前」
です。
続いて、
「モカ」についてですが、
「モカ」はコーヒーの銘柄名(ブランド名)
になります。
エチオピア産のコーヒー豆を輸出する時に
イエメンの「モカ港」という場所で
船積みして輸出していたことが
名前の由来になっています。
つまり、
「モカ イルガチェフェ」は
“イルガチェフェ産のモカコーヒー”
という意味になります。
「モカ」は品種ではない?
ここで、
イルガチェフェから少し逸れますが
「モカ」は品種ではない?
について取り上げていきます。
モカコーヒーは
世界で最も古いコーヒー銘柄とも言われる
歴史が古いコーヒーブランドですが、
「モカ」という品種のコーヒー
という訳ではありません。
エチオピアやイエメンで栽培されている
コーヒーをざっくりと区分した言い方
になります。
このようなざっくりとした
分け方になっている要因として
「モカ」の歴史が古すぎて
現代ように品種ごとに栽培したり、
品種改良をする時代以前から存在する
銘柄だからという事が挙げられます。
現在の品種の区分に当てはめると
「エチオピア原種(1000種類以上存在)」
が自然交配を重ねたものが
「モカ」になるのだと思います。
そのため、同じエチオピア産のモカでも
「どの地域のモカなのか」によって
味が大きく違うという訳です。
イルガチェフェと「シダモ」の違い

次に、
「イルガチェフェとシダモの違い」
について取り上げていきます。
「イルガチェフェ」と同じく
エチオピアの地名を表す「シダモ」
「モカ シダモ」
という商品名でも有名ですよね。
「シダモ」は
エチオピア南部のシダモ州(シダマ州)
このことを表しています。
「シダモ州」は
「イルガチェフェ村」よりも
少し北に位置しています。
しかしながら、
ほぼ隣の地域と言っても良い距離感なので
このあたりの地域のことを
「シダモ地方(シダモ地域)」と
表現する場合もあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%9E%E5%B7%9E
『Wikipedia シダマ州』
イルガチェフェと「ゲイシャ」の違い

最後に、
「イルガチェフェとゲイシャの違い」
について取り上げていきます。
イルガチェフェとは直接関係はありませんが
「ゲイシャ」というワードも
最近よく見聞きしますよね。
「ゲイシャ」とは何なのかというと
→エチオピアで発見されたコーヒーの品種
になります。
「ゲイシャ種」はエチオピア南西部
南西エチオピア諸民族州 カファ県
ゲイシャ地区(ゲイシャ村)で発見され、
タンザニアやケニアを経由後
パナマで本格栽培が開始されました。
2025年現在、
世界で最も高価なコーヒーとして知られ
世界の様々な品評会で優勝しています。
「イルガチェフェ」と「ゲイシャ」は
同じエチオピア関連のコーヒーワードですが
前者は産地(地名)を表し
後者は品種名(発見地が由来)を表していて
直接的な関係はありません。
イルガチェフェでも
遺伝的にゲイシャの成分が含まれた
モカを栽培している可能性は
ありそうですけどね。
(あくまでも私の憶測です)
まとめ

今回は
「イルガチェフェ(コーヒー)とは?」
について解説をしてきました。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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