こんにちは
こちらは「アマドコーヒー」です!
今回は“商品開発記④”
シングルオリジンロブスタコーヒー
「沈殿コーヒー試作」
について取り上げていきます。
<Xでもコーヒー情報発信中>
【アマドコーヒー商品開発記①「生豆産地」】
コーヒー豆販売に向けた進捗状況を「週1ペース」でご報告していきます!#アマドコーヒー #コーヒー #ロブスタコーヒー
今日の記事は”商品開発記”「コーヒー生豆産地」について取り上げています。https://t.co/xh8AUhgmH8— アマドコーヒー【インドネシアコーヒー🇮🇩】 (@ahmad_coffee_S) September 2, 2025
当ブログを運営する
「アマドコーヒー」は
2025年9月現在、
自治体の補助金を受けながら
シングルオリジンロブスタコーヒーの
(インドネシア スマトラ島 ランプン州産)
商品化に向けた調査と試作を行っています。
今後、地域のロースターさん
xフォロワーのみなさんを対象とした
試飲会も予定しているところです。
記事カテゴリー「商品開発記」では
今後もシングルオリジンロブスタ商品化への
進捗状況をお届けしていきます。
ご覧いただけると
商品開発の励みになりますので、
今後ともよろしくお願いいたします。
第4回目の今回は
「沈殿コーヒー試作」
について取り上げていきます。
【9月22日】先週の進捗状況
シングルオリジンロブスタコーヒー開発
まずは、「先週の進捗状況」
について取り上げていきます。
先週の進捗状況については
ご報告できるような動きはありませんでした。
現在テストしていただいている
地元ロースターさんからの返答は
今週中にいただける予定になっています。
そちらの結果を受けて
今後の商品開発の方向性を
修正していきたいと考えています。
ここからは余談になりますが
今週、SCAJ2025が開催されますね。
アマドコーヒーも勉強のために
愛知から会場に行く予定です。
SCAJの会場に行くのは初めてなので、
今から非常に楽しみにしています。
沈殿コーヒーを実際に作ってみた【画像付き】
ここからは
今週のシングルオリジンロブスタコーヒー
商品開発記④「沈殿コーヒー試作」
について取り上げていきます。
先週の記事では
インドネシアの伝統的なコーヒーの飲み方
「沈殿コーヒー」について
取り上げていきました。
今週はインドネシアスタイルの
「沈殿コーヒー」をアマドコーヒーが
実際に作って飲んでいきます。
それでは早速
作る過程をご紹介していきます。
<準備するもの>
ロブスタコーヒー(100g)
(スマトラ島ランプン州産)
(※画像は生豆です)
生豆100gを焙煎していきます。
(※画像は焙煎後です)
焙煎後は生豆から水分が飛んだ分
20gほど重さが軽くなりました。
焙煎は「かなり深煎り」です。
続いて、
「極細挽き」に挽きます。
極限まで細かく挽くことによって
お湯にコーヒーが沈殿しやすくなる訳です。
ここが
インドネシア沈殿コーヒー作りの
最大のポイントになります。
画像だと伝わりづらいかもしれませんが、
現在、手元にあるグラインダーの限界まで
細かく挽きました。
同じ豆の中挽きと比べると
かなり細かい事が分かるのではないでしょうか。
(使用したコーヒーは10gです)
その後は
極細挽きコーヒーをそのままカップに入れて
(湯量は200mlほどです)
カップにお湯をそそぎます。
「本当に沈むのか?」
そう思いながら10分間置いてみました。
(※お湯を入れてから10分後)
10分経ちましたが、
まだコーヒー粉が浮いている気がします。
ただ、
これ以上置いても変わらないと思うので
一口飲んでみました。
「口の中にコーヒー粉が入ってきます」
やはりコーヒーが沈殿しきっていないです。
それに加えて
お湯を入れてから時間が経っているので
コーヒーも冷めてしまっています。
これは、失敗ですね。
味自体はドリップと比べて
ロブスタの主張がかなり強いです。
お湯にそのまま沈めて抽出していますから
表面にコーヒーオイルが見られます。
(フレンチプレスで淹れた感じ)
沈殿コーヒーは
野性味あふれるロブスタを全力で感じられる
淹れ方である事は間違いないです。
取引先農園に問題点を聞いてみた
アマドコーヒーが沈殿コーヒーを試作して
上手くいかなかったので、
「どこが悪かったのか?」
スマトラ島ランプンの取引先コーヒー農園に
今回の試作手順と画像を送って
問題点を聞いてみました。
返答としては2点ありました。
①コーヒーをもっと細かく挽く
まずは
「コーヒーをもっと細かく挽く」
ということでした。
沈殿コーヒーにするには
今回の極細挽きよりも
“もっと細かく挽く必要がある”との事でした。
細かく挽かないと
沈殿しきるまでに時間が掛かってしまう
ということでしたね。
インスタントコーヒーと見間違えるぐらい
もっと細かく挽く必要があるようです。
②もっと大きなカップで淹れる
もう1点は
「カップが小さすぎる」
ということでした。
・早くコーヒーを沈殿させる
・冷める速度を遅らせる
この両方のためにも
ある程度の大きさ(口の広い)カップで
沈殿コーヒーを作る必要があるようです。
たしかに、ある程度の量を作れば
冷めるのに時間がかかりますし
口が広いカップなら
早くコーヒーも沈みそうですよね。
沈殿コーヒー試作を商品化にどう生かす?
最後に、
今回の沈殿コーヒーの試作結果を
「商品化にどのように生かすのか」
について取り上げていきます。
今回実際に沈殿コーヒーを作って
飲んでみて感じたのは
「非常に手間がかかる」という事です。
分かっていた事ではありますが
「作る過程」「待つ過程」「飲む過程」
これらにかなり手間がかかります。
さらに、その後の
「コーヒー粉の処理の過程」
これもかなり厄介であることが分かりました。
極細挽きにしていて
フィルター(ペーパー)を使っていないので
飲み終わったカップの底に残った
コーヒー粉の処理が大変でした。
(三角コーナーの網などもすり抜ける)
そのため、
沈殿コーヒーをそのままの形で
商品化するのは難しいという結論になりました。
そのままだと“利便性がかなり低い”
一方で、コーヒー粉を沈めて抽出するため
ロブスタの野性味をダイレクトに感じられる
という点はかなり強みだと思いました。
これらを踏まえて検討すると
先週の記事で少し触れたような
お茶パックのような
“コーヒーパック”が現実的な形かなと思います。
▽このような形▽
飲み終わった後も
パックを捨てれば良いだけなので
片付けも手間ではないかなと思います。
逆に”手間がかかるコーヒー”としての需要も?【日本人せかせかしすぎ問題】
お茶パックのようにしたら
利便性は上がりますが、
手間がかかることは
必ずしもデメリットとも限らないような
気もするのです。
日々忙しすぎて
“ゆっくりコーヒーを飲む時間もない”
そんな人もかなり多いですよね。
アマドコーヒーをはじめて
インドネシアのコーヒー農園と取引や
一緒に仕事をする中で
『日本人はせかせかしすぎ』
だと感じる機会が多いです。
(インドネシア人がゆったりしすぎな
ところもある気もするが…)
そこで、
あえて手間がかかるし
あえてゆっくりしか飲めないコーヒーも
逆にありなのかなと思ったりします。
“強制コーヒーブレイク”ですね。
文化の違いはありますが
インドネシアのコーヒー農園とのやり取りを
通じてそんなことを感じました。
まとめ
今回は“商品開発記④“
シングルオリジンロブスタコーヒー
「沈殿コーヒー試作」
について解説をしてきました。
今後とも、
「週1ペース」で“商品開発記シリーズ“を
更新していきます。
当方「アマドコーヒー」の
“シングルオリジンロブスタコーヒー”
商品開発の進捗状況をご覧いただけたら
とても嬉しいです。
最後までご覧いただきありとうございました!
当ブログ「アマドコーヒー」では
インドネシアコーヒーについての情報を
日々発信しています。
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